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呑兵衛のみなさま、お待たせ致しました!二日酔い飯の時間です!
今回は無性っ〜〜〜に天ぷらが食べたいねなんて話をしていて、選んだお店がこちら。根津にある天ぷら「福たろう」!時間がね、18:00〜の予約になっちゃうので、ちょっと早めに行かないといけないというのはあるのですけどw
ランチ・ディナーとも完全予約制。食べログ天ぷら百名店2025選出の実力店で、2種の胡麻油の使い分けが特徴——ごまを煎らず低温圧搾した軽い口当たりの「九鬼太白」と、軽く煎ったマイルドな「金星印」を使っているそうです!楽しみ。

扉を開けて、中へ!
無事到着して、お酒も頼んだし、ささ!コースを楽しんでいきまっしょう。
今回は平日天ぷらコース14300円!
ささ、まずはコレですよ。

史上最強の1stドリンク、ビアー!

揚げ物の前に、日本料理出身の店主の顔がのぞく五品の先付け!ジュレをまとった冷たい豆腐、すり流し、貝の旨煮と、ひと口ずつお酒が進む構成で、天ぷらへの助走をやさしく整えてくれます!そんな先付けを食べながら、本日の穴子を捌いてくれます。もちろん活け!


お造りは、かつおとまこがれいの二種。旨みの濃いかつおの赤身に、夏が旬のまこがれいは淡白ながら噛むほど甘みがにじむ白身と、対照的な組み合わせです。

事件は醤油皿で起こりますwww注がれたのは、どう見てもただの水。ところが口に運ぶと、香りも塩気もまぎれもない醤油——その名も「透明醤油」だそう。魚の色をそのまま楽しめるってことなんですかね。ちょっと脳がバグりますがおいしい!

コースの幕開けは、店の名刺代わりの車海老。まず頭と脚。それぞれ別の胡麻油で揚がって登場します。一方は、ごまを煎らずに搾ることで油の香りを残さない「九鬼太白」。もう一方は、軽く煎ってから搾った、コクと香りをまとわせる「金星印」だそう。
同じ海老が、油だけで別の顔になるというお話ですね!早速食べてみると、最初の頭は、かじった瞬間にサクッと砕けて、味噌のほろ苦い旨みが広がっておいしい!確かに、ちょっと油によって風味というか香りの感じ方が違うかもしれない。


続く身は、一本目は衣が軽く、海老の甘みがまっすぐ届きます。二本目は香りにふくらみが出て、余韻に胡麻のコクがふわり。プリッと弾む食感は同じはずなのに後味だけが違う面白さで、言われるとついつい「利き油」しちゃいますねw

お供は天つゆと、酒で煎ってまろやかに仕上げたという粟国の塩、柚子の香る柚子塩の二種。今回は塩でいきましたが、繊細な油の違いを追うなら、塩が一番わかり易いかも?

堪らず、麦焼酎のソーダ割りを注文!

車海老の余韻が残るうちに届く、海老味噌の大葉巻き。
薄い衣の下で大葉がぱりっと割れた瞬間に青い香りが立ち、続いてねっとり濃い海老味噌が追いかけてきます。頭のかじりつきとはまた別の、味噌だけを凝縮した深い旨みで、めっちゃ濃厚です。こういう大葉巻きだとウニとか巻きがちじゃないですか、正直初めて食べましたが、こっちのほうが断然好きかも!?大葉の清涼感が後味を引き締めてくれるので重さは残らず、麦ソーダを口に含みたくなる余韻だけが続きます!

続く天種は、茨城の新物れんこん。その名も「ひかりれんこん」、市場で品質一番と評される稲敷のブランドだそうです。厚めに切られた身はシャキッと歯切れよく、噛むほどにみずみずしい甘みがじんわり。一気に口に入れるとアチアチアチッ!ってなりますけど、アクの少ない新物ならではの軽やかさで、揚げ物の合間の口直しと言っても良いかも。

天ぷらの女王とも呼ばれるキス!!
ところが目の前に置かれた姿に、思わず箸が止まりました!
キスの天ぷらといえば、背開きにして平たく揚げるのが定番のはず。こちらは身を折りたたんで揚げているようで、尾びれを天に向けた立体的な一尾に仕上がっています。長く食べ歩いてきましたが、この折り方は初めて見ました!テンション上がります!
恩恵は姿だけではありません。身が折り重なるぶん厚みが生まれ、衣のサクッとした軽さの奥から、ふわりとほどける白身と上品な甘みが追いかけてきます。淡白なはずのキスなのに、余韻は意外なほど長い。たかが折り方、されど折り方。定番の型を一つ崩すだけで、見慣れた魚が別の顔になるのだと教わりました。今度キス自分で揚げるときに真似しよっと!

丸ごと揚げたマッシュルーム。十字に包丁の入った肉厚の傘を頬張ると、閉じ込められた熱い汁気がじゅわっとあふれ、生とは別物の濃い旨みが押し寄せます。しいたけはよくありますけどマッシュルームって珍しいですよね、美味しい。

続いては水茄子。生でかじれるほど瑞々しい夏の茄子が、衣の中で熱をまとってとろとろに。噛んだ途端に甘い汁がじゅわっとほとばしり、油の中をくぐってきたとは思えない軽やかさで、舌の上からすっと消えていきます。

イカの王様とも呼ばれるアオリイカ。厚切りの身はねっとり甘く、薄衣の香ばしさがその甘みを後押しします。ゲソはなめろうにしてみました。とのことで、天ぷらにしないでなめろうにしてくれるのが酒飲み的には嬉しいですね!麦ソーダにあう!

ポリポリ^^ふわっと穴子の風味が感じられておいしい。

まさかのここでコーンの天ぷらw芯ごと切り出した一片。かじると熱い粒がぷちぷちとはじけ、甘い汁があふれます。揚げて一段濃くなる甘みはもう菓子の域で、かき揚げとはまた別の、丸かじりの楽しさがありました。

天ぷらコースの主役といえば、やはり穴子。先ほど捌いてくれた穴子でしょうね!捌きたてゆえの仕上がりは見事なもので、箸を入れるとサクッと乾いた音を立てて衣が割れ、湯気とともに真っ白な身が現れます。口に運べば、ふわふわを通り越してほろほろとほどける柔らかさ。淡白な身の奥から、穴子ならではの上品な甘みがゆっくり追いかけてきます!
最後は塩のかき揚げ丼と、タレのかき揚げ丼、天茶のなかから締めを選ぶことができます。今回は塩のかき揚げ天丼をお願いしてみました!おともだちはタレ^^

軽くほぐしたかき揚げをご飯にまとわせた天ばら風の仕立てで、普段食べるたれの天丼とは別物の軽やかさ!小海老の甘みを塩がきりりと立たせ、天にのった山葵がすっと鼻に抜けて、油の余韻ごと洗い流してくれます。米は富山の「てんたかく」で、炊く水まで現地から取り寄せているのだそう。味噌汁と香の物を行き来が美味しいのですよ。



最後はデザートでおしまい!さつまいもの天ぷらが入っているのが天ぷら屋らしい!
というわけで振り返ってみれば、大満足のコースでした。途中の野菜も美味しかった。25300円のコースだともうちょっと豪華になるかも?振り返ってみると、このお店の凄みは「定番をひとつずつ崩してくる」ところだと思います。二種の胡麻油で始まる利き油に、見た目は水なのに味は醤油な透明醤油。初めて見た折り仕立てのキス、芯ごとかぶりつくとうもろこし、そしてゲソのなめろう。天ぷらの型を知り尽くした店主が、あえて半歩ずらしてくる遊び心がたまりませんね!
今日もおいしいモノに出会えますように!
天ぷら 福たろう (天ぷら / 根津駅、千駄木駅、東大前駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8












