山あげ蕎麦 庵十
六本木ヒルズから麻布十番駅の方へいく道すがら。新しくできた蕎麦屋があることは知っていたんですが、今迄行ったことがなかったのでちょっと調べてみると、2018年の1月にオープンした、もともと湯島にあった「手打ち古式蕎麦」というお店を再現したお店とのこと。なんでも”山あげ”と呼ばれる山芋を上げたものと一緒にそばを食べるのが有名なんですと。興味が出てきたので行ってみることにしました。
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入り口にある看板には雑誌の切り抜きでしょうか。いろいろ特集されている有名なお店なのかもしれませんね。関係ないですが、このお店のマークがお膳をモチーフにしてるんでしょうか。けっこうかわいいです。
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店内は蕎麦屋とは思えないなんともラグジュアリーな空間。麻布十番ぽいといえば麻布十番ぽいですが、蕎麦屋には見えない。最初にはいったときに何か間違ってしまったかと思うくらいでした。
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ランチメニュー
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- 山あげ蕎麦 1,550円
- おぼろ昆布蕎麦 1,150円
- かけ蕎麦 880円
- 才巻海老蕎麦 2,500円
- あおさ蕎麦 1,350円
- 山あげもり蕎麦 1,550円
- 大根おろし汁蕎麦 1,350円
- もり蕎麦 900円
- もりとろ蕎麦 1,450円
冷たいお蕎麦はランチ大盛り無料です。暖かい方は器の関係で大盛りはできないそうです。せっかくきたから山あげは食べたいし、ザルの気分でもあったので、山あげ盛りそばに決定。
山あげもり蕎麦(大盛り)
暫く待って蕎麦が到着。
蕎麦が……かなり黒いです。皮の割合が多いのかな?田舎そばは好きですがこんなに黒いのは初めて見たかも。となりにいるのが山あげ。上にある出汁と絡めて頂きます。
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にしても、すごい蕎麦。まずは一口。極太の蕎麦は歯ごたえも食べごたえも抜群。皮が多いのかなぁ。どっちかというと繊維感を強く感じる蕎麦。蕎麦の風味も強く、今までの蕎麦とは全然雰囲気が違います。最初は違和感も感じましたがだんだんハマってくる感じ。付け合せの汁が甘くてすこし塩辛いんですが、そのつゆによく合う。
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山あげも食べてみます。箸を入れるとサクッと割れます。中がふわっふわ。取り敢えず一口大に切って出汁につけて食べると絶品。外はサクサク、中はふわとろ。芋の風味もしっかり感じられます。これは美味しい。
さて、それぞれ味見したところで、山あげと蕎麦を一緒に食べてみます。
この太い蕎麦にふわとろの山芋はピッタリ。更に衣の脂分が旨味を増幅!これはおいしい。天ぷらとろろ蕎麦をとっても上品にしたような感じ。これくらいごっつい蕎麦じゃないと山芋に負けちゃうのかもしれませんね。
ごちそうさまでした
なるほど、一度閉店したところを手打ち古式蕎麦を愛し懐かしむファンが、引退した大将の思いを受け継ぎ、麻布十番に山あげ蕎麦 庵十として味を再現する。という理由もわかる気がしますね。ちょっとお値段は張りますが、一度は食べておきたい味でした。そういえば、ファンが受け継いで味を再現って蒙古タンメン中本も確かそうだったような。