赤坂 鮨葵
千代田線赤坂駅のすぐ近く。小さなビルの二階にある寿司屋。
「赤坂 鮨葵」
確か去年あたりに出来たのは知っていましたが、今回ようやくチャンスが巡ってきました。なんでも大将は銀座の名店「久兵衛」出身。15年間修行して独立されたそうです。久兵衛のお寿司なんて食べたこと無いので実に楽しみです。
コースは12,000円のおまかせ握りコースにしました。高級寿司とかだとコースで30,000円とかのイメージでしたが、12,000円だとなんとか行けそうないいラインです。
おまかせ握りコース
まず入店して最初に嫌いなもの・アレルギーなんかの確認が終わったらコーススタート。最初に出てきたのはシジミを炊いた一番出汁。
濃いシジミのエキスです。とっても二日酔いに良さそうな味。これからお酒も飲むので、肝機能を補助してくれそう。一番最初にこれが出てくるのは嬉しいです。
シジミも飲んだし、安心してビールが飲めます。
そして最初にいきなりマグロの握りが登場。
最初は先付けみたいなものが出てくるのかと思っていたので ちょっと驚きました。 ふわっと握ってあるシャリに柔らかくてとろけそうなマグロ。香ばしい赤酢の香りとが濃厚な旨みたっぷりなマグロと合わさってとっても美味しい!
そして前菜。バイ貝に豆腐、里芋にカリフラワー。バイ貝が美味しかった!
そして次に出てきたのが戻り鰹のお刺身。瑞々しくて、カツオの臭みも一切なく、本当にカツオなのかどうか疑うくらい蕩けるお刺身。カツオってこんなに美味しかったのかと思うくらい。かなり新鮮じゃないとこの味は出せないような気がします。脂が乗っていてすっごく美味しい。
そしてあん肝。こんなに大きいあん肝一人で食べたら足が痛くなってしまいそう!旨みたっぷりで美味しい。お酒に合わせながらちびちびといただきます。
そして、お寿司が三貫登場。左からヒラメの昆布締め、コハダ、ヤリイカ。ヒラメの昆布締めは昆布の旨味をまとったプリップリの身のヒラメが美味しい。コハダも柔らかくて美味しい。ほんのり酢で締めてあるのかな?というくらいに酢を感じます。ヤリイカは包丁でしっかり切込みが入っていて、ハリがあるのに柔らかい。口に入れたらとろけてしまいそうな旨さ。美味しい。ネタによって赤酢かそうじゃない酢飯と変えているようですね。マグロ系は赤酢なのかな?
コースはどんどん続きます。続いてミニいくら丼。いくらは醤油漬けではないので、いくら本来の美味しさが楽しめるあっさりないくら丼。一口サイズが嬉しい。ここまででも結構な品数が出てきています。
ここで、店員さんから今日は最近解禁になった香箱蟹が入っているからどうか?と打診があり、お値段聞いたら3,000円。カニ、食べたいと思っていたので注文しました。香箱ガニはズワイのメス。蟹の身を丁寧にほぐして内子と外子と一緒に甲羅に詰めてあります。手間ひまかかっていることが見てすぐわかる品。でも、ここまでしてもらっているのでカニにしては食べやすくて好きです。
味わい濃厚、旨みたっぷり。プリプリの外子の食感と濃厚な内子がたまりません。カニ酢はジュレ状になっておりオシャレで食べやすい。
ちょっとカニで寄り道してしまいましたが、コースは続きます。次は焼き物。鰆の西京焼きです。鰆って切り身でしか見ないですが実際って結構歯がギザギザして強そうな顔をしているんですね。あんな顔からこの旨さが出るとは。
次は握りが二貫。左からカマス、漬けマグロ。カマスは少し炙ってあるのが香ばしいです。漬けマグロはとろけるような柔らかさ。マグロの旨味に赤酢の香りと旨味がよくあいます。
だんだんお腹がいっぱいになってきますがコースはまだまだ続きます。つぎは煮物。銀鱈の煮付け。鍋でおなじみ冬といったら銀鱈。
そして一番濃厚な味の鮨が三貫。左から大トロ、うに、トロたく。大トロは脂がすごい。下に載せたら完全に蕩けて無くなってしまいました。美味しいー!雲丹はもう色がとってもキレイですが、味も絶品。臭みなんて1mmも感じない。とっても濃厚なうに。うまい!!!
そして、白子の茶碗蒸し。白子がプリップリ。
まだまだ握りが続きます。穴子と卵焼き、そしてかんぴょう。かんぴょうはちょっと形状が珍しいかも。握りのようになっていますが、自分でのりを巻いて海苔巻きにしていただきます。
ようやくコースも終盤。お吸い物です。
最後はデザートで終了。
ごちそうさまでした
とにかくコースの量がすごい。最後の方はお腹いっぱい。大満足でした。コース内容もとっても丁寧な仕事でとにかく美味しい。さすが15年名店で修行したというのは伊達じゃありません。これだけのクォリティと量で12,000円は安いと思います。また来たい!いいお店でした。