今日も美味しい物が食べたい!二日酔い飯です!今回は渋谷のミシュラン一つ星レストランの「モノリス」さんへ。年末だし、めっちゃ良いフレンチ食べたくなって予約していきました。場所は宮益坂を登りきってちょっと行ったくらいのところかな?渋谷中心部から少し外れているので閑静な感じの場所にあります。

中に入ると先客が二組。このひは我々を入れて三組の営業のようですね!
MENU Haut Couture 27,500円
MENU L’Obelisuque 22,000円
MENU Monolith 16,500円
ディナーメニューは三種類。お店の名前を冠したmenu monolithが一番安くて16,000円で、そこから22,000円、27,500円と続きます。色々来る前に調べたんですが、メインが+7000円/人(!?)すると、スペシャリテのパイ包み焼きに変えられるってのをみて、折角だから変えたいじゃないですか。てなわけで、一旦最小限のmenu monolithにして、メインを変える作戦でいくことにしました!
始まる前から期待度めっちゃ高いです!

最初は、やっぱりビールにしました^^
ホワイトビール。ちなみに、飲み物はメニューを見て頼む感じではなくて、問答で決めていくスタイルなので、基本値段は見れません!(聞けば教えてくれると思うけどw)ので、そういうお店なので覚悟してこないとびっくりしちゃうかも知れませんのでお気をつけを^^

取り分ける前のアミューズを撮らせてもらいました。2人分並ぶととってもキレイです。

左から、カダイフで天使の海老を巻いて揚げ焼きにしたもの。バリッと弾ける極細生地の食感のあとに来る、濃厚で甘みのある海老の旨味。衣は軽いのに香ばしさが長く残ります。うまい!
続いてパプリカとしらすとお米のクレープって言ってたかな?米粉ならではの「パリッ」と乾いたクリスピーな食感が小気味よいです。噛みしめるとシラスの凝縮された磯の旨味と塩気が弾け、パプリカの香りが後味を引き締めます。下にパプリカのソースが敷いてあって、上下から香る美味しい一品。
マカロン。竹炭で黒くしたマカロンなんですが、とってもスパイシーな香りがする不思議な感じ。甘みと、奥底にしっかりした旨みがあります。これはすごいな。
一番右はクミンとにんじんがはいったムースです。クミンと人参はめっちゃよく合いますからね、美味しい。ふわっと香る程度のクミンが心地よいです。
アミューズでこれだもんなぁ!今日はすごいかもしれない。

スペシャリテの「モノリスエッグ」。今回は愛知県の玉子、「たまゆら琥珀」を使用とのことで、黄身の濃度が段違いです。 下からエイっと掬ってお召し上がりくださいとのことだったので、スプーンで殻の底から掬い上げると、とろりと重みのあるスクランブルエッグが現れます。口に含んだ瞬間、まず「たまゆら琥珀」特有のねっとりとした黄身のコクと甘みが舌を覆い尽くす。まるで濃厚なクリームのよう。しかし、ただ濃厚なだけじゃなくて。直後にビネガーの鋭い酸味が突き抜け、甘み、そしてベーコンの燻製香と塩気が複雑に絡み合ってくる。 甘味、酸味、塩味、そして卵の旨味。さらに温かいと冷たいという感覚が口の中で渾然一体となって「めっちゃおいしい!!!」って感覚に。これがショー・フロワですか。
こんな小さな玉子型の器の中でこういうの表現しちゃうのすごいな。

ふわふわのブリオッシュといっしょに食べてもまた美味しい!

天然ブリをミ・キュイ(半生)で仕上げた上にイカとドライトマト。下にはポロネギがしいてあります。
冬の味覚の王様、天然鰤(ブリ)の脂がしっかりと乗っていて、 口に入れた瞬間にふわっと脂が溶け出し、濃厚な旨味を感じます。でも全然重くないです。ソースもそうなんですが、付け合せのポロネギも甘みをしっかり引き出されていてトロトロの食感と芳醇な香りがベストマッチ。イカも旨みがすごいし、ぷりっとした弾力ある食感が良いですね!
このコース今回は魚料理が多いので嬉しい!
ここらでビールも終わってシャンパンにしてみました。


白子とほうれん草。そこにフルム・ダンベールっていうブルーチーズをかけてグラタン仕立てにしたもの。冬は鱈の白子ですよね!スプーンを入れると中から熱々のクリームがトロリ。白子特有の濃厚なミルク感が口いっぱいに広がります。そこにかかったブルーチーズのマイルドな香ばしさのチーズが、白子のクリーミーさと恐ろしいほど合う。 チーズの鋭い塩気と青カビの風味が、白子のまったりとした甘みをキリッと引き締めつつコクを増幅させてるんですかね!すごい。

パンも出してくれたんですが、残ったこのソースをパンで掬って食べるのがまた旨いんですよ!普段炭水化物とかは控えてるんですが、こういう美味しいもののときは気にしない気にしない!

これがね、すごいんですよ!いやほんとにこのコース魚介が多くて最高だわ。
ふわっと絶妙な火入れをしてくれたヒラメの上にテナガエビ。フェメドポワソンのソース。クラシックな料理だと思うんですが、ソースちょっと舐めてみたらめっちゃ美味しい!!感動!!!
肉厚なヒラメは、火入れが神懸かってますね。ナイフがいらないほどフワッフワで、口の中でほろりと崩れる繊細さ。淡白な身から溢れる上品な旨味を、テナガエビの「プリッ」とした弾力ある食感と、凝縮された甲殻類の甘みが力強くバックアップしてます。そして何より、この「デュグレレソース」が凄まじい。 魚の出汁と白ワインをベースに、トマトとエシャロットの風味が溶け込んでいます。バターの濃厚なコクがあるのに、トマトかな?加熱された甘みと酸味が効いていて、重厚なのに後味が驚くほど軽やか。 ヒラメとエビもこんなに美味しいソースと合わせてもらえたら幸せでしょう!
実はコースの中でもう一度食べたいものは何?と言われたらコレかも。
次がメインのお肉なので、重めの赤をお願いしました。


ででーん!
切り分ける前に持ってきてくれました。しっかりと外側を焼き切ったパイ。
この後端っこを切り落として持ってきます!と言われたんですが、「え!?その切れ端どうすんの!持って帰りたいくらいだけど!」と心のなかで叫んでいました。

これがスペシャリテのパイ包み焼き……!もう見た感じで神々しいですね!王者の貫禄。おいしそー!
濃厚なフォワグラと、真ん中には黒トリュフをつかったペリグー。そして牛のフィレ肉!パイあんなにしっかり焼いているのに、見てくださいこの牛肉。火入れやばくないですか。石井シェフの火入れ技術すごいな。焼いてる間中見えないのにw
ナイフを入れた瞬間、「サクッ」という軽快な音が響き、ロゼ色に輝くフィレ肉とフォワグラ。まず驚くのが、足利牛の肉質。赤身の旨味がとにかく濃い!フィレなので箸で切れるほど柔らかいのもびっくりなんですが、しっかりとした「肉を喰らう」弾力もあり、噛むたびに上品な肉汁が溢れ出します。そこに、熱で溶けたフォワグラの濃厚な脂がソースのように絡みつく。 バター香るサクサクのパイ生地が、肉汁とフォワグラの脂、そして芳醇なぺリグーのソースを全て吸い込んでいて、口の中が旨味で溢れています。 こんなの食べたのほんとに初めて。フレンチって美味しいよなぁ。
付け合せのきのこや芽キャベツも美味しい!!

みかんとエストラゴンのハーブを使ったソルベ。
さっきまで濃厚なパイ包み焼きを食べていたので、こういうさっぱり系は嬉しいですね!うまい。
フレンチはデザートからも多いですからね!

メインデザート。くず餅だったかな?と、焼き茄子、栗、柚子のデザート。

紅茶とお茶菓子。コレもまた美味しいんだけどお腹いっぱいw

いやー、めっちゃ大満足。お腹もいっぱいだし全部美味しかった。結局お水やらワインやらシャンパンやら色々頼んだので、最終的には結構びっくりするほどのお値段ではありましたが、こういうところで本当に美味しいフレンチをゆらりと食べられるというのは中々経験できることではないです!!こういう経験にお金を使っていくのはきっと大事!!
また機会をみていこう!!
